「にわあそび・ときどき旅」

身近な観察、日々のこと、旅のこと・写真でつづり書き散らかしていきます

キイロスズメバチの巣その顛末・2 


ということで庭の軒下に作ったキイロスズメバチの巣その顛末、前記事の続きです

この夏、7月半ばに作り始めたキイロスズメバチの巣
日に日にぐんぐん成長し10月には80センチ強、それはもう拝みたくなる程の姿となりました

↓撮影日は10月11日、この日がこの巣の完全な姿を見た最後となりました
オオスズメバチの襲撃

日々観察を続けている巣ですが外出が続いて3日ばかり観察が空きました
ですから次の写真は4日後の観察、↓撮影日は10月15日となっています

その日いつものように用心深くソロリと観察定位置まで来てみると、、、迫力の絵に、、目を疑いました

オオスズメバチの襲撃

いつもと様子が違う!、、、それはすぐにわかりました
音量も音質も別物の大きな羽音が激しく飛び交っています、、、それはオオスズメバチの襲撃でした
(↑写真でも巣に集っているのはすでにオオスズメバチ)
巣に1つの小さな出入り口は大きく広げられ、キズ1つ無かった壁面もあちこち傷んでいます、、、

ときに世界最強のハチとも謳われる最大最強のスズメバチ
オオスズメバチは獲物(子供達を育てる食料)の少なくなる秋に入ると
他のスズメバチやミツバチの巣を襲って全てを奪い尽くしてしまう、そんな習性を持っています

けっして獲物として容易い相手では無い同属のハチを襲うのは子育てにおける絶対的食料不足からです
多少のリスクがあったとしても1000頭単位のコロニーをまとめて頂けるのですから分の良い話しなのでしょう

オオスズメバチにもリスクは有るといいますがなにしろ世界最強クラスのハチです
キイロスズメバチがいかに上位捕食者でもきわめて攻撃性が高く強いハチであっても、敵う相手ではありません
数で圧倒していて空中戦に長けていたって2倍程もの体長差、はなから勝負は決しているのです

毎年の観察でこの庭周辺にオオスズメバチの往来があることは知っていました
ですから「もしかするとオオスズメバチの襲撃があるかもしれないよね」などと話したりはしていましたが
実際にその光景を目の前にすると、凄まじい迫力です
怒り全開モードのオオスズメバチ達がブンブン往来しているのです、、、

さすがに恐ろしくビビリます、写真もいつも通り落ちついて撮るなんて、、無理なのでした、、、

↓オオスズメバチがやって来てはどんどん獲物を持ち帰っています、撮影は10月15日同日です
オオスズメバチの襲撃

実はこの日の観察をはじめたときにはすでに戦いはあらかた終わった後
その戦いが観察出来なかった3日の間にあったのか、この日の午前中だったのか、、、それはわかりません

戦いの直後ならば屍があたり一面に広がって、、、といった光景だったと思いますが
すでに屍もオオスズメバチがそのほとんどを持ち帰った後のようでした、それでも十分凄惨でしたが、、、

↓刺激的過ぎないソフトな写真を選んで載せておきます
オオスズメバチの襲撃
屍は獲物になったキイロスズメバチだけじゃなくオオスズメバチの個体もチラホラ見つかります
強者同士、難敵なんですね、やはりリスクは十分あるようです

この後、幾日もかけてオオスズメバチが往来し勝負の決した巣に残る獲物を持ち去り続けていました

一連の襲撃騒ぎも収まって来たのを見計らうと巣に近寄ってみたり
秋以降はハチ危険につき立ち入り禁止区域になってしまった庭奥へ入ってみたりしました

庭の奥にある軒下にもう1つ作りはじめのキイロスズメバチの巣を発見↓
オオスズメバチの襲撃

10センチにも満たない小さな巣です
こんな晩秋に女王蜂が新たに巣を作りはじめるなんてどうも変だなぁ〜、なんて思いましたが

見ればこちらもしっかり襲撃を受けていて入り口は破壊され、もぬけの殻でした↓
オオスズメバチの襲撃

ほんとうに一網打尽というか、、、徹底的というか、、、容赦はありません

ということで、、、おそらくは1000頭以上のコロニーになっていたキイロスズメバチの巣その顛末は
争い去ってそして誰もいなくなりました、、、そういう結末でした

ヒトからすれば一切の被害も出さず、役所や専門家の手も借りず、一切の薬も使わずにして
全て終わった事を何よりだったと言うべきでしょう
ワタシにしても観察始めから終了までずっとビリビリ来る体験をさせてもらいました

終わりに主の居なくなった巣の表面も載せておきましょう↓
オオスズメバチの襲撃

木の皮や枯れ枝の組織と唾液とを混ぜて、紙と同じような組成で作られています
それぞれ取ってくる材料の木の種類や色が違うから表面にはこのような美しい紋様が出て来ます
指で押すと壊れてしまうほど薄い素材で出来ていておそらく重量もかなり軽いはずでしょう
少し盛り上がったように見えるところはみな中空、断熱や通気の役目もありそうです
とにかく本当に良く出来ていて感心してしまいます

ちなみに大きなハチコロニーのあった今年は彼らがせっせと徹底して狩ってしまうため
アオムシ、イモムシ等庭の葉を食すムシ達をほとんど見ずに終わりました
そのため毎年ムシを育てているような錯覚に陥る庭の小さな菜園でも珍しくいろいろと作物が取れました
ヒト風に言えばまぎれもなく「益虫」ということになります

まわりまわってハチにはそんな効能もあるよとお伝えして、、、そろそろ終わりにしたいと思います

オオスズメバチの襲撃

巣としての役目を終えて彼らが作り上げた美しい造形だけが残りました
この巣をどうするか思案中ですが土地によっては縁起物ですものね (^^) 大事にしたいと思います・了

・長文最後までお付き合いおつかれ様でした <(_ _)>
(写真/Olympus E-3/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8/ED 50mm F2.0 Macro)
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コメント

つわものどもが夢の跡、ですね。それにしても、この文様、ほんとに美しい。見に行きますね!

北京隊員S #- | URL | 2012/11/17 01:08 * edit *

ぜひ見に来てくださいね!
使い終えた巣をそのまま下げておくと付近に
新たな巣を作らなくなってハチの巣新設予防になる。
そんな説もあるようですがこのままじゃ風化しちゃうから
なんとかして保管しようとしてるとこです (^^)

aosan #- | URL | 2012/11/17 06:12 * edit *

ハチがハチを襲うことがあるなんて知りませんでした。
自然の驚異ですね。
 私は温厚なクマバチがいいです・・。

ものぐさ #- | URL | 2012/11/18 21:52 * edit *

そうですね、ワタシもハナバチは大好きです。
クマバチはおおきな羽音に大きな体躯でいかにもイカツイけれども温厚。
そんなギャップがより可愛さを感じさせますね!

aosan #- | URL | 2012/11/18 22:00 * edit *

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